忍者ブログ

もみの木ブログ

「まるまど文学館」広報誌 http://marumado.syarasoujyu.com 投稿されたコメントは、管理人が承諾するまで表示されません。しばらくお待ち下さい。 A contributed comment don't appear until a manager consents. Please wait a moment.

第1章 ルシャナ 1-3

第1章 ルシャナ

 そもそもルシャナとは何者であったのか。今日では、彼が語った言葉や多くの逸話が残されているだけである。

1.梅の木
 私は大きな梅の木がある家で育った。
 家は街道沿いにあったので、季節を問わず沢山の旅人が行き来し、時には私の家にも泊まったりもした。
 私はあるとき、梅の木に立ち止まる人、花を見て飽きぬ人、実がなっていれば家人に実をもらえないかと訊ねる人、はたまた梅には目もくれずにただ食べて寝て旅立っていくだけの人など、世の中にはさまざまな見方、考え方を持つ人々がいることに気が付いた。
 つまり人の数だけ、異なる考え方や価値観があるのだ。他の人が自分と違う考え方をしているからといって、それを理由に責めてはならない。自分もまた他の人から見れば「自分とは異なる存在」なのだ。ゆえに、人はみな互いに等しく同じなのである。

2.人と自然
 いかに強固な防波堤であろうと、自然の力には到底かなわない。火山の噴火も大地震も、人の力では止めることは出来ない。一方で、火山活動は温泉や地熱発電に利用することができる。
 自然に抗うのではなく、地の利を如何に生かすかを考えるのが人の知恵である。

3.無垢なる者

 何も知らずに育ち、老いていく人も中にはいる。
 考えることも知らず、見渡すことも知らないため、すぐに見つかりそうな美しい花々にも気が付かない。それを無垢と呼ぶ人もいる。しかし、私には彼または彼女が不憫に思えて仕方がない。人の世の旅において深い悲しみや痛み苦しみに触れたとき、救いとなるべきものを、彼らは他のことと同じように“知らない“からである。
 ただ、彼らは同時に“悪いことを考える”こともないため、信頼やふれあいといった特質を具えている場合がある。


PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

No Title

先週は福島から春休みで孫台風が押し寄せ、爺さん婆さんはクタクタでした。
百人百様とはよく言い当てたもので、みな違うから面白いし、楽しい社会なんですね。
最近の民主主義は絶対多数ばかりで、少数意見も大事にすると言う民主主義の理念から外れ、不安です。
多数決はあくまでも決定方法で、そこに至までの課程が省かれて、政治家も寄らば大樹の陰的な信念の薄い政治屋ばかりが増殖している様な気がしてなりません。
「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し」
しっかり学んで、しっかり考えを持って欲しいものですね。

異なるからこそ

愚呑さん>
>先週は福島から春休みで孫台風が押し寄せ、爺さん婆さんはクタクタでした。

それは微笑ましい !^^疲れても”いい疲れ”ですね。

>最近の民主主義は絶対多数ばかりで、少数意見も大事にすると言う民主主義の理念から外れ、不安です。

多数決が必ずしも良いとは限りませんね。
私が物語の中で”立憲君主制”みたいな形にしたのもそれが理由の一つです。
あと完全議会制は実行力と即効性がなくなりがちですよね。

”おらが村の総理大臣”という理由だけで何期も選挙通してはいけない!と思うのですがねぇ・・。
  • from 三毛猫モカ |
  • 2018/04/02 (19:25)
  

カレンダー

06 2018/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最新コメント

コメントへの返信について

このブログでは、作者からのお返事は「コメント一覧」にノートマークで表示され、独立した項目では出てきません。コメントを下さった記事を指定してお読み下さい。(ちょっと不便・・・)

プロフィール

HN:
三毛猫モカ
性別:
非公開

忍者カウンター

P R

Copyright ©  -- もみの木ブログ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]